マイケル・フランクス

Michael Franks

由利は、結局午後のフランス語の授業に出ないことに決める。

決めてしまうと、かったるさなんてどこかへ飛んでいってしまいそうな気がしてくる。といっても、雨の日に一人でベッドにもぐり込んでいるのだから、グルーミーな気分まで、どこかへ行ってしまった訳じゃない。

この辺、けだるさを楽しむ気持と、陰鬱さを少し柔らげようとする気持が微妙に綱引きをしているのがよく描写されています。

真夜中だったら、

マイケル・フランクスやケニー・ランキンあたりのレコードを聴くのもいい。

でも、こうしたレコードは雨の日になんて聴くと、余計にメランコリーになってきてしまいそうだ。

マイケル・フランクス Michael Franks には注がついてます。

カリフォルニア州出身。モントリオール大学で学び、「現代歌曲の創作とその社会の関係」という論文で、音楽作曲の博士号を持つ。トミー・リー・ピューマに発掘された彼は、ジャージーな感覚を持つシティ・ポップ歌手。

曲は何でしょうね。

小説の書かれた1980年より前のあたりのアルバムといえば


1977 Sleeping Gypsy

1978 Burchfield Nines

1979 Tiger in the Rain

など。

個人的にはやはり Sleeping Gipsy

の中の、日本ですごくヒットした

「アントニオの歌 Antonio’s Song (Rainbow)」

「レディ・ウォンツ・トゥ・ノウ Lady Wants to Know 」

あたりかなと思います。

マイゲル・フランクスはずっとコンスタントに活躍していて、2006年の Rendezvous in Rio まではほとんど毎年のようにアルバムを出していますし、今年(2010年)の1月には来日公演もしています (ビルボードライブ東京、大阪)。

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