Willie Nelson – Moonlight in Vermont
ベッドに寝たまま、手を伸ばして横のステレオをつけてみる。目覚めたばかりだから、ターンテーブルにレコードを載せるのも、なんとなく億劫な気がしてしまう。
『なんとなく、クリスタル』のいちばん最初の文ですね。
主人公の女子大生、由利が目覚めるシーン。
当時はターンテーブルにレコードを乗せていたのでした。
CD よりもさらに面倒です。
それで、FENにプリセットしたチューナーのボタンを押してみる。
なんと朝から、ウィリー・ネルソンの「ムーンライト・イン・バーモント」が流れている。
『なんとなく、クリスタル』を有名にした400あまりの注のなかでウィリー・ネルソンは次のように紹介されています。
テキサス生まれのシンガー。従来のC&Wにはない要素を取り入れたカントリー・シンガー。
“Moonlight in Vermont” は、もともとジャズのスタンダード・ナンバー。
Willie Nelson は1978年リリースのアルバム “Stardust” でそれを取り上げています。
名盤 “Stardust” は、Rolling Stone’s 誌が、2003年に過去から現在までの500ベストアルバムを選んだ際に257位にランクイン。
2008年には発売30周年を記念してボーナストラック付きの特別盤が発売されています。