April, 2010

なんとなくクリスタル 音楽ツアー archives for April, 2010.


アシュフォード&シンプソン 「イズ・イット・スティル・グッド・トゥー・ヤ」

Ashord & Simpson – Is It Still Good to Ya

続く、アシュフォード&シンプソンの「イズ・イット・スティル・グッド・トゥー・ヤ」。

アシュフォード&シンプソンに注がついていて、

黒人のおしどりデュエット・グループ。ソングライターとしても知られ、ダイアナ・ロスなどに曲を提供しております。

ここまでの中で初めての黒人ミュージシャンですね。

Is It Still Good to Ya は1978年の同名のアルバムから1979年にシングルリリースされています。


男性のほうが Nick Ashord と 女性のほうが Valerie Simpson。実生活生活上も夫婦であるデュオですが、上のジャケットだけでなく、たしかに、いろんな写真もステージも、そして歌でも「おしどり」と評されるのがぴったりの息の合いよう。

特に70年代末、80年代初頭のアルバムはどれもメロウなブラックコンテンポラリーの典型で、”Is It Still Good to Ya” は、タイトル曲だけでなく、アルバム全体のほんわかした感じは、夜にも朝にも昼にも向くかも。

90年くらいまではほとんど毎年のようにアルバムを出していて、まだばりばりに活躍中。

去年(2009年11月)に、来日していてブルーノート東京に出演していますが、ブルーノートのサイトで、今の感じが分かります。
www.bluenote.co.jp/jp/sp/091119.html

ロバート・パーマー 「エヴリ・カインダ・ピープル」

Robert Palmer – Every Kinda People

前記事に引き続き、FENからロバート・パーマーの「エヴリ・カインダ・ピープル」です。

ロバート・パーマーには

レディ・キラーとして勇名な白人シンガー。ソウルフルな歌い方をするのは、レーベルがアイランドだから?

という注がついています。

これまで挙げられた中で、はじめてのUS以外、UKのミュージシャンですね。

ロバート・パーマー Robert Palmer は活動が多彩で、1985年にデュラン・デュランのジョン・テイラーとアンディ・テイラー、シックのトニー・トンプソンらとパワー・ステーションを結成して全米一位の大ヒットを出し、その後も精力的な活動を続けていながら2003年に54歳でパリで亡くなるわけですが、それは、この小説が書かれたころには誰も想像できないこと。

1978年の「エヴリ・カインダ・ピープル Every Kinda People」は同年発売のアルバム「ダブル・ファン Double Fun」からのシングルカットで、パーマーの歌がはじめてUSでトップ20以内に入ったいわばUSデビューの曲ということで、FENで紹介されていたのでしょう。


Robert Palmer “Every Kinda People”

注にあるようなソウルフルの歌唱に加え、気持のいいベースライン、軽くレゲエ風味のリズム、当時としては新しかったスチールドラム風の音色のミックスは今聴いても新鮮。

「人生を意味あるものにするには、あらゆる種類の人々が必要。世界が回っていくためには、あらゆる種類の人が必要…」こんなメッセージのある歌のわりには、この手の歌詞の歌によくあるような大仰なバラードの説教くささがなくいのがいい感じです。

ボブ・シーガー 「アゲンスト・ザ・ウインド」

Bob Seger & The Silver Bullet Band “Against the Wind”

前記事で引用されたように、ポール・デイヴィスの「アイ・ゴー・クレイジー」の次にFENでかかるのが、ボブ・シーガーの「アゲンスト・ザ・ウインド」。

ボブ・シーガーには注がついていて

デトロイトのロック・シンガー。武骨な歌い方が渋いのです。

この「アゲンスト・ザ・ウインド Against the Wind」正確にはボブ・シーガーが自分でメンバーを集めて結成したザ・シルバー・バレット・バンドとの両方での Bob Seger & The Silver Bullet Band のクジットになっていますが、ボブ・シーガー最大のヒットで、アルバム 「Agains the Wind」は1980年にビルボードのアルバムチャートで1位になってますし、シングルカットされた同名タイトル曲も5位を記録しています。


Bob Seger & The Silver Bullet Band “Against the Wind”

「風向って。ぼくは今でもは風向って走る。」というリフがなかなか生産的なカントリー風味のAORといった明るい歌でした。朝の目覚めにはぴったりかも。

今調べたら、シングル盤の発売日が1980年4月ということで、1980年6月あたりにはFENで新曲としてかかっていたことになります。

映画「フォレスト・ガンプ Forest Gump」にも効果的に使われてました。